【作り方も】タグラインとは? 意味やキャッチコピーとの違いを解説
最終更新日: 2025.02.27

企業やブランドの顔ともいえる「タグライン」。
タグラインとは、短いフレーズでブランドの価値や理念を的確に伝える重要な要素です。
その意味や適切な使い方を理解することで、効果的なブランド戦略が可能になります。
しかし、「キャッチコピーやスローガンとは何が違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
今回の記事では、タグラインの意味や特徴、キャッチコピーとの違いを解説し、具体的な例や作り方について詳しく紹介します。
この記事を書いた人:カンナートブログ編集部

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目次
タグラインとは?

タグラインとは、企業・ブランドの理念や特徴を簡潔に表現したフレーズのことです。
短い言葉の中にブランドの価値を凝縮し、消費者の印象に残るよう、各企業が工夫を凝らしています。
また、多くの有名企業は、自社のロゴとともに特徴的なフレーズを活用し、ブランドの認知度向上を図っています。
適切なタグラインを設定することで、広告や製品のパッケージ、企業のウェブサイトなど、さまざまな場面に印象的なイメージが付与され、長期的なブランディングにも影響を与えます。
各企業のタグライン事例を一覧で紹介

タグラインは企業のブランディングにおいて重要な役割を果たします。
以下に、日本国内外の企業が使用している代表的なタグラインの例を集めてみました。
実際のタグラインの例を見つつ、それぞれの企業がどのように活用しているのかを学んでみましょう。
株式会社ニトリ 「お、ねだん以上。」
カルピス株式会社 「カラダにピース。「カルピス」」
コスモ石油株式会社「ココロも満タンに」
小林製薬株式会社 「あったらいいなをカタチにする」
味の素株式会社 「Eat Well, Live Well.」
株式会社ロッテ「お口の恋人」
タグラインと似ている言葉

タグラインと混同されやすい言葉に「キャッチコピー」「スローガン」「コンセプト・ステートメント」などがあります。
それぞれの意味の違いを理解し、より適切にタグラインを活用してみましょう。
タグラインとキャッチコピー
キャッチコピーは短期的な注目を集め、販売促進を目的とするフレーズです。
一方、タグラインは企業のブランドイメージを長期的に確立し、理念や価値観を消費者に伝える役割を果たします。
ロゴとともに使用されることが多いのも特徴です。
また、キャッチコピーがキャンペーンごとに変わるのに対し、タグラインは企業の核となるメッセージとして長期間維持され、ブランドの一貫性を強化します。
タグラインとスローガン
スローガンとは、特定のキャンペーンや取り組みで一時的に用いられるフレーズのことです。
スローガンは、社員の士気を高めたり特定の目的を強調する意味があり、主に社内向けに掲げられます。
一方、タグラインは企業のブランドメッセージとして消費者に向けて作られ、企業のアイデンティティを確立する役割を担います。
スローガンは時期や目的に応じて変更されることが多く、タグラインは一貫したブランドイメージを消費者に伝えるため、固定される点が特徴です。
タグラインとコンセプト・ステートメント
コンセプト・ステートメントとは、企業やブランドの理念や目的を詳しく説明する文章のことです。
社内向けに策定されることが多く、ブランドの方向性や価値観を示す詳細な説明となります。
一方でタグラインは、それを短く分かりやすく表現したものであり、広告やロゴとともに使用されることが一般的です。
言い換えれば、一般消費者に向けて簡潔かつ直感的にブランドの特徴を伝えるものになります。
例えば、「環境に優しい製品作り」というコンセプトがあったとすると、タグラインは「自然を守る」というシンプルで心に響くフレーズにすることができます。
タグラインの作り方

ここからは、実際にタグラインの作り方を解説します。
ブランドの特性やターゲットを明確にし、印象に残る簡潔な言葉を選ぶことがタグラインの作り方では重要なポイントです。
コンセプト・ターゲットを整理
ブランドのタグラインを作成する際には、まずコンセプトとターゲットを明確に整理することが重要です。
コンセプトはブランドが伝えたい核心的な価値や独自性を意味します。
そして、コンセプトをもとに、どのような人々がターゲットになり、彼らに対してどんなメッセージを届けるかを決めます。
ターゲットを決める際には、年齢、性別、ライフスタイルや価値観までを考慮し、そのニーズや問題に対してブランドがどのように応えるかを明確化しましょう。
コンセプトとターゲットをもとに、シンプルで記憶に残る言葉を選ぶことが、効果的なタグラインの作成に繋がります。
連想されやすい言葉を選ぶ
タグラインには、連想されやすい言葉を選ぶことが重要です。
なぜなら、短いフレーズでブランドの印象を強く与える、視覚的・感情的に訴える言葉を使うことで、消費者の記憶に残りやすくなるからです。
他にも、ポジティブな感情や具体的なイメージを引き起こす言葉は、ブランドの価値や特徴をより直感的に伝えることができます。
また、ターゲットに親しみや信頼感を与える言葉選びがブランドとの結びつきを強化し、長期的なロイヤルティを生むことにもつながります。
このように、適切なタグラインを作ることで、ブランドの意味をターゲットにしっかり伝えることができるのです。
簡潔・リズミカルなものがおすすめ
タグラインを考える際は、簡潔なフレーズを意識しましょう。
簡潔なフレーズは消費者が覚えやすいため記憶に残りやすく、頭に繰り返し浮かぶことでブランド認知を高める効果が期待できます。
さらに、コスモ石油のようなリズミカルな言葉だと耳に残りやすく、口に出しやすいため、SNSや口コミで広まりやすくなります。
消費者の心に響く簡潔でリズミカルなタグラインは、ブランドの成功をサポートする重要な役割を果たしてくれるでしょう。
まとめ
タグラインとは、企業やブランドのアイデンティティを明確にし、消費者の記憶に残る重要な要素です。
適切なタグラインを作成することで、ブランドの価値を高め、競争力を強化できます。
また、キャッチコピーやスローガンとは異なり、タグラインは長期的にブランドの方向性を示すものです。
今回の記事を参考に、自社の理念やビジョンを反映した魅力的なタグラインを考え、ブランドの認知度向上に活用してみてください。
