CVRを上げるLPO対策とは?おさえるべきポイントをご紹介
公開日: 2024.01.23
「LPO(ランディングページ最適化)は重要である」ということは、広く知られるようになってきました。しかし、実際に何から手を付ければいいのか分からず困っている、なんとなくやってみたけれどなかなかCVRが改善しない、といった声も耳にします。
そこで今回は、LPOを実施する際におさえておくべき重要なポイントについて、初めての方でもわかりやすいようにご紹介します。
目次
1. LPO(ランディングページ最適化)とは?
一般的にLP(ランディングページ)とは、広告をクリックすると表示される縦長の1枚のページのことを指します。ECサイトやホームページと異なる点は、商品やサービスを基本的に1種類に絞り、商品購入や問い合わせなどのCV(コンバージョン)に特化したページとなっている点です。
LPにとっての最大の目標は、CVR(コンバージョン率:サイトを訪れたユーザーのうち、購入や問い合わせなどの成果に至った割合)をいかに上げられるかというところにあります。
そのため、LPは作って終わりというわけにはいかず、改良を加えてCV(コンバージョン)のとれるLPに最適化させることが重要となります。これを、LPO(ランディングページ最適化)といいます。いわば、LPにとってLPOはなくてはならない必須の作業なのです。
2. CVR(コンバージョン率)を上げるLPOのやり方
では、LPOでCVRを上げるためにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、LPOを実施する際に抑えるべきポイントを紹介いたします。
①LPのゴールを明確化する
まずはLPのゴールを明確化しましょう。商品購入、メール登録、資料ダウンロード、体験申込、お問い合わせなど、ユーザーにしてほしい行動は何なのかといった、LPの目的を明確にします。
LPのゴールがはっきりしていなかったり、もしくは1つのLPの中であれもこれもやりたいと考えてしまうと、最適化の方向が定まりません。なるべく1つの目的に絞り込むようにしましょう。
②商品・サービスおよびターゲットユーザーを理解する
LPのCVRを上げるためには、ターゲットユーザーのニーズや行動パターンを把握することが不可欠です。そのためにはまず、自社の商品やサービスにはどのような強みがあり、どのようなユーザーにフィットするのかを考えましょう。その上で、そうしたユーザーが求めている情報がどんなものかを理解し、それに基づいてコンテンツの内容や構成、キャッチコピーを選択します。
例えば、初心者がターゲットとなる場合は、LPの中で大体の内容が理解できるように説明入れます。逆に、すでにその分野に詳しいユーザーがターゲットの場合は、なるべく説明は省いて機能をアピールするようにしましょう。
③キャッチコピーは明瞭・簡潔に
LP内のメッセージはわかりやすくして、商品やサービスを魅力的に見せる必要があります。
回りくどい表現や誤解を招くような表現は離脱に繋がりかねません。曖昧な表現は避けて、ユーザーが欲しい情報を、コピーで直感的に理解できるようにしましょう。
特にファーストビュー(ページの冒頭)では、どのような商品・サービスなのか、だれをターゲットとしているのかを簡潔に表現しましょう。
④モバイルフレンドリー対応
スマホで申し込みや購入まで完結してしまうケースが多いため、 モバイルを中心に導線やレイアウトを考える必要があります。スマホからLPを開いて、見づらかったり操作しづらかったりする箇所はないか、読み込みに時間がかかりすぎていないかなどをチェックしましょう。
企業向けのLPの場合はパソコンから閲覧されることも多いかと思いますが、レスポンシブデザインを導入するなどして、閲覧デバイスに左右されない見やすいデザインにしておくことも大切です。
⑤CTAの最適化
CTAとは、ユーザーに行動を促すボタンのことです。具体的には、フォームへのリンクボタンであることが多いです。CVに繋がる重要な導線であるため、色やコピーに注意して、クリックしやすいCTAをデザインしましょう。
また、CTAは目立たせるだけでなく、適切な場所に設置するようにしましょう。もし商品やサービス理解の妨げになるような箇所に置いてしまうと、かえって離脱の原因になってしまいます。
また、追従型のボタンを設置することで、ユーザーの関心が高まったときにクリックできるように導線を用意しておくのも効果的です。
⑥フォームの最適化(EFO)
フォームでの離脱は案外多く、フォーム到達後80%近くがここで離脱してしまっているケースも少なくありません。
フォームの入力項目は多すぎないか?項目タイトルは明確でわかりやすいか?などをユーザー目線でチェックするようにしましょう。また、サジェスト機能や記入ミスがすぐにわかる機能をつけることで、ストレスなく入力を完了させることができます。
⑦ A/Bテストの実施
試行を繰り返すことがLPO成功の鍵となります。テストツールを用いながら、構成、コピー、画像、CTAボタンなどを変えてA/Bテストを行いましょう。一度にあれもこれも変えてしまうと分析がしづらくなってしまうので、変更箇所を絞りながらテストします。
ヒートマップやクリック計測による分析を行い、どのコンテンツが興味を引いており、どのコンテンツが離脱の原因になっているかを明らかにします。コンバージョンに繋がりやすいポイントや離脱に繋がりやすいポイントが分かったら、そこを中心に改修していきましょう。
⑧定期的な更新を行う
LPは定期的に更新するようにしましょう。新しい情報やコンテンツを追加したり、デザインを変えることで、ユーザーに新鮮な印象を与え、CVRの低下を防ぎます。
LPの改修に継続して取り組むことで、LPのパフォーマンスが向上し、CVRを最大化することが期待できます。
3. より効果的なLPOを目指すために
LPOの効果を上げるコツを3つご紹介いたします。
・ターゲットの視点でLPを捉える
ターゲットを理解する際に、必ずしも細かく具体的なペルソナを想定する必要はありません。それよりも「どんな悩みを持つユーザーにメリットを感じてもらえるだろうか?」という点に注目し、ターゲット目線でLPを眺めてみましょう。
「想定したターゲットはどんな悩みを抱えていて、どういった期待をもってLPに訪れているだろうか?」「どう見せたらほかの商品(サービス)よりいいなと感じられるだろうか?」「どんな情報があると、購入や問い合わせ・資料請求などを決心しやすいだろうか?」「何がネックとなって断念するのだろうか?」というように、ユーザーになりきって考えることが大切です。
また、家族や友人など、商品やサービスに詳しくない人にフラットな視点からLPを見てもらい、どこが分かりづらかったかを聞いてみるのも手です。
・流入元となる広告とズレがないかを確認する
広告からLPに流入させる場合、広告の画像やコピーが与える印象とLPのファーストビューの印象がずれていると、離脱に繋がりやすくなります。流入元の広告とLPの使用画像やコピーに齟齬がないか、必ず確認しましょう。
リスティング広告や自然検索で流入を狙う場合にも、検索ワードとLPにズレがないかをチェックするようにしましょう。
また、想定されるターゲットが複数存在し、異なる内容で訴求したい場合には、ターゲットごとに広告やLPを制作してしまう方が、離脱やミスマッチを防ぎ、効果検証もしやすくなります。
・顧客管理に力を入れる
LPOでCVRを改善できたらそれで終わりではく、その後の施策も打ち出していきましょう。
CRMツールを活用して効果的な営業を行ったり、既存顧客用のキャンペーンLPを用意するなどして、獲得した顧客のLTV(顧客生涯価値:ある顧客から取引開始から終了までの間に得られる利益)を増やす方法を検討しましょう。
リピーターを増やしたり、自社のファンにしていくためには、LPだけでなくECサイトや自社サイトを魅力的に見せるようにすることも大切です。
4. まとめ
LPOは、より多くのCV(コンバージョン)を獲得していくためには欠かせない施策です。
LPの効果を高めるためには、目的やターゲットを定めて、ユーザーがどんな情報を欲しているのかに注意して改修を行っていく必要があります。そして、A/Bテストによって実際にユーザーがどこに着目しているのか、どこでつまずいているのかを明らかにしていくことも重要です。
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