動画マーケティングを始める方へ。動画の市場と今後の動向について

公開日: 2015.05.21

最終更新日: 2022.10.31

動画マーケティングを始める方へ。動画の市場と今後の動向について

 

Video Player Symbol Drawing

昨年は業界で改めて動画元年と言われ、今年から更に市場が伸びていくと思われる動画。

そんな動画を広告やWEBサイトのコンテンツとして活用していく動きも増えてきています。

そこで、今回はWEB担当者様向けに、動画マーケティングや動画広告の市場や今後の動向などを簡単にまとめましたので、これから実施しようとお考えの際に参考記事の1つになると幸いです。

 

1.動画マーケティングとは?

今回は、WEBで活用する動画に焦点を絞ってご説明していきます。

 

難しい言葉は使わずに表現すると、

「ユーザーに届けたい情報を動画で伝え、自社との距離を縮めていく活動」

と表現できるのではないでしょうか。(かなり端的ですが・・・)

例えば、SNSマーケティングで表現してみると、

「Facebookを通してユーザーとの接点を作り、自社への距離感を縮めつつ、最終的にはファンになっていただく活動」

という事になるのではないでしょうか。

ここから言える事は、動画マーケティングは、テキストだけでは伝えづらい情報を動画に変換し、自社の価値をより理解してもらい、ファンになっていただくための手法の1つという事です。

次にこの動画市場動向を見ていきたいと思います。

 

2.動画広告の市場

動画が注目され始めた背景として、スマートフォンの普及に合わせて、Wi-FiやLTEなどの高速回線の普及が急速に進んだ事で、インターネット上の動画視聴の増加がもたらされました。

 

さらに、ユーチューバーやニコニコ動画などの一般人による動画の投稿やそれを話題とする人が増えた事、若者のテレビ離れなどにより、マーケティング活動の一環として動画の活用が注目されるようになってきました。

 

実際2012年後半から大手企業で動画広告を取り入れ始めてから、あらゆる企業の取り組みに広がり、2014年には動画元年と改めて言われるようになりました。

その結果、プロモーションツールとしての活用がさらに増えてきました。

 

2014年の動画広告市場は、前年対比、約2倍の300億円に達し(うちスマートフォン比率は約3割)、2017年には880億円、うちスマートフォン比率は過半数に達すると言われています。

 

動画広告市場の推移は下記の通りです。

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<サイバーエージェント/シード・プランニング調べ>
参照:https://www.cyberagent.co.jp/news/press/detail/id=9392&season=2014&category=ad

 

★スマートフォン所持者の8割以上がスマートフォンでの動画視聴経験がある

この調査の中でスマートフォン所持者の8割以上が、スマートフォンで動画を見た事があるという結果も出ているようです。

今後、スマートフォン・タブレットで手軽に動画を見る機会が、さらに増えていく事はほぼ確実です。動画を活用する上でスマートフォン・タブレットユーザーは無視できない存在と言えます。

 

3.動画広告の種類について

動画の種類別に市場の大きさが分かれているようです。

圧倒的に多いのは、「インストリーム広告」となっています。

その動画の種類とは、主に下記の3種類です。

 

■インストリーム型動画広告

YouTubeなどの動画サイトで配信される広告。

視聴している動画コンテンツの前に配信されるタイプで、スキップができる動画が主流です。皆さんもご覧になった事はないでしょうか?それがインストリーム型の動画広告です。

 

■インスクロール型動画広告

身近な例だと、Facebookのフィードの中に掲載される動画がそれに当たります。

スクロールしていくと動画が自動再生されます。

 

■インバナー型動画広告

メディアのバナー広告枠に表示される動画広告です。

その広告枠内で動画が再生されるものやクリックをした先のサイトで再生されるものなどがあります。

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<サイバーエージェント/シード・プランニング調べ>
参照:https://www.cyberagent.co.jp/news/press/detail/id=9392&season=2014&category=ad

 

これら動画の種類によって市場規模が大きく差が出る理由は何故でしょうか。

これらの動画の種類によって市場規模が違う理由としては、

インストリーム広告の場合、YouTubeでの配信で多く利用されています。

そこで掲載されるインストリーム広告は、5秒間の動画の後、スキップするか、そのまま見るかを選択できる点が特長です。

30秒以上の視聴で課金されるという点がメリットとされ、市場を大きく伸ばしている理由になっていると思われます。

 

広告主側にとっては、クリックやインプレッション制などの課金に比べ、インストリーム広告は無駄なコストがかかりにくく、ある一定のニーズを持ったユーザーの視聴を集められるというメリットがそのまま市場規模に影響していると思います。

 

インストリーム型動画広告は、動画広告向けAdwordsキャンペーンを利用して、YouTubeやGoogleディスプレイネットワークへの広告配信を実施できます。

既にAdwordsで広告出稿をしている企業様にとっては、とても始めやすいキャンペーンになり得ます。

 

4.動画制作費について

では、動画はいくらくらいで作れるのでしょうか?

 

Googleで「動画制作」と検索してみると、1~3分程度の動画の場合、10万円台~30万円をエントリープランとして提供している会社が多く見られます。

動画の制作費に差が出る理由としては、主に下記のような点が挙げられます。

・企画構成費

・動画の尺(長さ)

・撮影にかかる拘束時間

・カメラや照明、音響など撮影機材の使用有無

・出演者の人数

・その他、スタイリストやメイクなどのスタッフのアサイン

・イラストやグラッフィックの制作物

・テロップ挿入の数

・編集工数

 

これらの工数によって制作費が大きく変動する事が多いので、

動画の目的を明確にした上で、実際に必要な素材や要件を決めていく事が大切です。

 

まとめ

以上、ご紹介してきた通り、動画市場は伸びています。動画制作の単価も落ち着き始めています。

もし動画マーケティングを始めるのであれば、伸びている市場にただ単に手を出すのではなく、他のSNSマーケティングやリスティング広告、SEOなどと同様に、誰に何を伝えどうして欲しいのかという目的を作っておく事が大切だと思います。

 

動画を使ったマーケティング目標を社内で共有し、サイト内での活用や広告出稿など実際のマーケティング戦略に落とし込んでいくところまでを準備しておくと制作する時に制作側と齟齬が生じにくくなると考えられます。

 

ぜひ動画をマーケティングツールとしての1つとして、前向きに検討してみてはいかがでしょうか?

今後、広告に関するプランニングについても、書いていきたいと思います。

 

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